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新物質群「3次元カーボン構造体」

 有機系多孔体は、デザインにより緻密な構造制御が可能です。そのため吸蔵、分離、触媒、光化学など多岐に渡る分野への展開が進んでいます。ただ有機骨格を用いている限界として、耐熱・安定性の問題が発生し、これが実用化への大きな障害になっています。一方、活性炭に代表される多孔性カーボン材料は、優れた耐熱・安定性、電子伝導性といった、有機系多孔体には無い多くの利点を持つため、実用材料として広く利用されています。しかし、有機系多孔体のように多孔性カーボン材料の緻密な分子構造設計を行うことはこれまでは不可能でした。我々は耐熱性の高い有機系多孔体を焼成することで、有機系多孔体のように明確な分子設計が可能で、多孔性カーボン材料のように優れた耐熱・安定性、電子伝導性を有した3次元カーボン構造体の創成を目指し研究を進めています。